
舩橋 淳
映画作家・専修大学客員教授
舩橋 淳
映画作家・専修大学国際コミュニケーション学部客員教授
1974年大阪生まれ.映画作家.東京大学教養学部卒業後,ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツで映画製作を学ぶ.処女作の16ミリ作品『echoes』(2001)がアノネー国際映画祭で審査員特別賞・観客賞を受賞.第二作『Big River』(2006)はベルリン国際映画祭.釜山国際映画祭等でプレミア上映された。2005年にはアルツハイマー病に関するドキュメンタリーで米テリー賞を受賞。
2012年「フタバから遠く離れて」で、初めてドキュメンタリー映画を監督。ベルリン国際映画祭でワールドプレミアされ、音楽を担当した坂本龍一とともに登壇。世界に向け、フクシマの窮状を訴えた。世界40カ国以上で劇場された。2012年度キネマ旬報文化映画第7位。同名著作『フタバから遠く離れて』(岩波書店)も出版。同スピンオフ作品「放射能 Radioactive」は、仏Signes de Nuit国際映画祭でエドワード・スノーデン賞を受賞。
2013年春、茨城県日立市を舞台にした禁断の愛のメロドラマ『桜並木の満開の下に』はベルリン国際映画祭へ正式招待された。主演は臼田あさ美、三浦貴大、高橋洋。製作はオフィス北野。近作には他に、小津安二郎監督のドキュメンタリー「小津安二郎・没後50年 隠された視線」(2013年12月NHKで放映)、「フタバから遠く離れて 第二部」など。監督作は、5作連続ベルリン国際映画祭へ正式招待という快挙を成し遂げた。2016年は、AKB48の姉妹グループNMB48のドキュメンタリー映画「道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY OF NMB48」(2016, DCP, 120分)を、大阪を舞台に監督。香港国際映画祭、スイスVISION DU REEL国際映画祭、韓国チョンジュ国際映画祭などでプレミアされた。2018年史上初のポルトガルとの合作映画「ポルトの恋人たち 時の記憶」(柄本祐、アナ・モレイラ主演)を監督。柄本佑は、キネマ旬報最優秀男優賞に輝いた(他2作品と共に受賞)。日本のセクシャル・ハラスメント問題を問いかける「ある職場」は東京国際映画祭2020に選ばれ2022年春公開。今もアンコール上映が続く。元受刑者への社会の偏見・差別を描いた最新作「過去負う者」は、2023年大阪アジアン映画祭でワールドプレミアされ、国際的な映画ウェブマガジンPsychocinematography による2023年日本映画第1位。アジア映画の総合ウェブ批評誌Asian Movie Pulseによる2023年日本映画第4位に選出された。
著書は、「まだ見ぬ映画言語に向けて」(吉田喜重監督との共著、作品社)
「フタバから遠く離れて」「フタバから遠く離れて 第二部」(ともに岩波書店)など。
昨年 6 月是枝裕和、西川美和、深田晃司監督らと立ち上げた action4cinema 日本版 CNC 設立を求める会では副代表を務め、芸能 界でのハラスメント・性暴力一掃のための提言活動を続けている。